南極大陸に生息するコウテイペンギン。
地球上の生物で最も過酷な子育てをするペンギンとして知られています。
*情報はwikipediaや各地の水族館の看板情報
エンペラーペンギンとは?
エンペラーペンギンはコウテイペンギンと呼ばれることもあります。

ペンギンの中で最も大きい種類のペンギンで、身長は最大で130cmほどにもなります。
小学3年生の平均身長と同じくらい!
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エンペラーペンギンの子育て
エンペラーペンギンたちは、夏は海で生活しています。
南極の秋(3月から4月)になると、産卵・子育てのため、集団で50km以上も氷の大陸を歩き、繁殖地を目指します。
この時の集団は1万羽にもなるとか。まさに大移動!
これほど遠く離れるのは、海岸にいるヒョウアザラシやシャチなどの天敵から身を守る為と考えられています。
繁殖地にたどり着いたエンペラーペンギンは、5月上旬に1個の卵を産みます。
小さなペンギンは卵を2個生む種が多いです
産卵したメスは、オスに卵を託し採食のために海へ向かいます。
残されたオスは卵を足の上に乗せ、お腹の下の方にある皮膚のたるみ(=抱卵嚢[ほうらんのう])で覆って卵を寒さから守ります。
抱卵期間はなんと60日以上。メスが戻る前に卵が孵化すると、オスは食道からの分泌物(ペンギンミルク)をヒナに与えます。
メスは70日前後を採食に費やします。海への往復も合わせると、抱卵・子育てを行うオスは110 - 120日も絶食することになります。
しかも季節は冬。南極は極夜(きょくや)を迎え、太陽の当たる時間はほとんどありません。
一日中、暗闇が続き、気温はマイナス60℃。加えて時速60mのブリザードが吹きつけ、体感気温はマイナス120℃にも!
そんな中でオスたちはじっと卵を守り続けるのです。
ブリザードの中、4ヶ月の断食。。。過酷すぎる。
メスは4-5kgもの食料を胃の中に入れて帰ってきます。
メスが戻るとヒナを託してオスも採食のために海に向かい、その後はヒナが成長するまで交代で子育てを行います。
ヒナたちの託児所=クレイシ
ヒナは孵化してから40日ほどで、ヒナだけで構成される託児所のような群れ(=クレイシ)を作ります。
クレイシのヒナは鳴き声をあげて、海から戻ってきた親鳥に食物をねだります。
ヒナは孵化してから150日ほどで、産まれた集団繁殖地から離れ海を目指します。
エンペラーペンギンのカップルは意外とドライ!?
こんな過酷な子育てをするエンペラーペンギンですが、意外にもペアは繁殖期ごとに解消するとのこと。
前年と同じ相手とペアを形成することは多くないそうです。
他の種類のペンギンは一度ペアになると一生添い遂げることが多いと言われているので不思議ですね。
エンペラーペンギン独特の生存戦略なのでしょうか
まとめ|エンペラーペンギンの過酷な子育て
今回はエンペラーペンギンの過酷な子育てについてお伝えしました。
まとめてみると想像以上というか想像を絶する過酷さでした
この記事がみなさんのQOPL(Quality of Penguin Life)向上のお役に立てたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。